小説「珠」ー生みの苦しみと熱愛ー

小説「珠」ー生みの苦しみ と熱愛ーを、amazonのKindle store から出版しました。

 さて，お送りいただいた小説『珠』を拝読させていただきました。

 小説を読むのは本当に久しぶりで，はじめはあまりのシュールな世界に戸惑いを覚えましたが，そのうち先生の紡ぎ出す独特な世界に引きずり込まれ，入り込んだ後は一気に読了しました。

 文章の緊張感と密度が高く，尋常でない緊迫感がありますね。

 ずっと音楽を聴いているような感じがありましたが，特に目眩くような終局を読み終えた時には，何か夢幻的なオペラでも聴き終わったかのような感覚に陥りました。

 このような練りに練った濃密な文章世界に浸ったのは本当に久しぶりです。

 というより，いままでこういう文章を私は読んだことがありませんでした。

 あの美しい絵画作品といい，この小説といい，あらためて先生の才能の凄さに感服しているところです。